古村崇 新支部長 就任挨拶

【北光会 東海北陸支部長就任のご挨拶】

令和7年4月1日付で、北光会東海北陸支部長を拝命いたしました。ここに所信の一端を述べさせて頂きます。

まずは、昨年の年初に発生した能登半島地震の緊急対応に際し、関係各方面より温かいご支援や励ましのお言葉を多数頂戴いたしました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。

数年先には、北光会設立100周年といった記念すべき年が控えています。このようなときに歴史ある同窓会の支部長という大役を仰せつかり、就任以来、今後どのような活動を目指すべきか、思いを巡らせてまいりました。

私が北光会の活動に参加するようになったのは、会社員時代にさかのぼります。名古屋へ単身赴任していた当時、声をかけてくださったのが、加茂支部長でした。きっかけは定かではありませんが、当時の私は、新たな地で組織を任された重責や、富山にいる両親の介護を担ってくれていた家族への思い、さらには母校での学位取得に向けた文献収集と、心身ともにいっぱいいっぱいの状態でした。そんなとき、「君だけじゃないんだよ。遅かれ早かれ、みんないつかは経験することなんだから、前向きに生きていかないと人生がもったいないよ。いろんな経験談を聞いてごらん。きっと心が温かくなるから。」という温かい言葉で、北光会の行事にお誘い頂いたのでした。

懇親会には、多くの方が参加され、真剣に叱咤激励してくださる先輩方にもお会いすることができました。皆が仲間のように思え、私の中にひとつの支えができたような、何とも言えない温もりを感じたのを覚えています。社宅に戻ったあと、静かな部屋でしみじみとお酒を飲んだ記憶が、今も心に残っています。それから20年が経ちましたが、当時築かれたご縁は今なお続いており、これらの出来事も今となっては遠い日の思い出となっています。

東海北陸支部の特徴の一つに、先輩後輩の垣根を越えた自然な交流があること、また他大学の同窓会にはない温かい雰囲気があることが挙げられます。鉱山学部といえばバンカラ気質で有名でしたが、学部再編の影響か、今はもう鳴りを潜めてしまったようです。このような中で、世界はいよいよエネルギー革命とも言うべき時代に突入し、母校が誇る、伝統的な現実主義が今こそ問われているように感じています。

同窓会活動においては、若手会員の参加減少や高齢化に伴う課題が顕在化しており、東海北陸支部も例外ではありません。特に製造業や建設関連分野への就職者が多い地域性も踏まえつつ、若手の興味関心を引き出せるような工夫を凝らし、より魅力的で活発な活動を展開していきたいと考えています。また、北陸地域の行事参加者の掘り起こしも重点課題のひとつと捉えています。

当支部では、歴代執行部の取り組みの一環として、他支部に先駆けてホームページの効果的な運用に努めてまいりました。近年ではアクセス数も増加傾向にあり、こうした情報発信ツールをさらに有効に活用していく所存です。将来的には、「技術お悩み相談所」のような機能を盛り込み、利便性を高めていくことも検討してまいります。

今後の支部運営にあたりましては、会員各位からのご意見・ご助言が何よりも重要と考えております。引き続きご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

以上、就任のご挨拶とさせていただきます。

令和7年4月    北光会 東海北陸支部長 古村 崇(CS53)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加